紙類は「種類ごと」に分けるのが基本
紙のリサイクルでは、回収した古紙を水でほぐして繊維に戻し、新しい紙製品へと再生します。このとき、紙の種類がそろっているほど、質のよい再生紙をつくりやすくなります。 そのため紙類は、まとめて一袋にするのではなく、性質の近いものどうしで分けるのが基本です。
家庭での分け方は、大きく次のグループを意識すると整理しやすくなります。
- 新聞(折り込みチラシを含む)
- 雑誌・本・冊子類
- 段ボール
- 紙パック(内側が白いもの)
- 雑がみ(上記以外の、いろいろな紙)
どのグループにどこまで含めるか、回収の区分は地域によって異なります。具体的な分け方はお住まいの自治体の案内をご確認ください。
紙を種類ごとに分けるのは、再生後の紙の用途がそれぞれ違うからです。たとえば新聞は再び新聞や印刷用紙などに、段ボールは段ボール原紙に、といった形で循環します。 種類が混ざっていると、繊維の長さや強さがそろわず、再生時に品質を保ちにくくなります。逆に言えば、家庭でひと手間かけて分けておくだけで、その紙が次に活かされる可能性を高められるのです。
主な紙類の見分け方
代表的な紙の特徴と、家庭でのまとめ方の目安です。迷ったときの手がかりにしてください。
| 種類 | 身近な例 | まとめ方の目安 |
|---|---|---|
| 新聞 | 新聞紙・折り込みチラシ | そろえて重ね、ひもで縛る |
| 雑誌・本 | 雑誌・カタログ・冊子 | 重ねてひもで縛る |
| 段ボール | 宅配や引っ越しの箱 | たたんでひもで縛る |
| OA紙 | コピー用紙・プリント用紙 | 雑がみとしてまとめることが多い |
| 雑がみ | 空き箱・包装紙・紙袋 | 紙袋にまとめる/小箱に入れる |
段ボールはかさばるので、たたみ方や縛り方のコツを知っておくと扱いやすくなります。くわしくは段ボールの処分方法まとめもあわせてご覧ください。
「雑がみ」とはどんな紙?
「雑がみ(ざつがみ)」とは、新聞・雑誌・段ボール・紙パック以外の、家庭から出るさまざまな紙のことをまとめて呼ぶ言葉です。ふだん何気なく捨ててしまいがちですが、多くは資源として再生できます。
- お菓子やティッシュの空き箱
- 包装紙や紙袋
- コピー用紙やメモ用紙
- 封筒やはがき、カレンダー
雑がみは一枚ずつだと小さく散らばりやすいので、紙袋にまとめる、または大きめの紙箱に入れておくと、たまってきたときにそのまま出しやすくなります。 箱を留めているテープや、窓付き封筒のフィルム部分など、紙以外のものは取り除いておくと、より再生に向きます。
雑がみは「一つひとつは小さいけれど、集めるとかなりの量になる」紙です。ふだんは燃やすごみに入りがちですが、その多くは資源として再生できます。 キッチンやリビングなど、紙が出やすい場所に専用の紙袋を一つ置いておくと、自然と雑がみが集まり、分別のハードルがぐっと下がります。まずは「捨てる前に、これは紙かな?」と一度立ち止まる習慣づけから始めてみましょう。
リサイクルに向かない紙
紙のように見えても、特殊な加工がされていたり、汚れがついていたりして、古紙のリサイクルに向かない紙があります。これらは「禁忌品(きんきひん)」と呼ばれ、混ざると再生紙の品質を下げてしまいます。一般的な例を挙げます。
- レシートなどの感熱紙
- 複写伝票などのカーボン紙・ノーカーボン紙
- 紙コップや内側が加工された紙容器
- においや香りの付いた紙(洗剤・線香などの箱)
- 写真や、防水・ラミネート加工された紙
- 食品の油や生ごみで汚れた紙
これらは古紙に混ぜず、分けて考えるのが基本です。ただし、どの紙をどう扱うかは地域や回収先で違います。判断に迷うものは、お住まいの自治体の案内をご確認ください。
「これは資源になるのかな?」と迷ったら、まずは汚れているかどうかを見てみましょう。乾いていて汚れの少ない紙は、多くの場合リサイクルに向いています。
禁忌品を見分けるコツは、「特別な機能を持った紙かどうか」を意識することです。熱で色が変わる感熱紙、水をはじく加工紙、においを閉じ込めた箱などは、ふつうの紙とは性質が異なります。 こうした紙が古紙に混ざると、シミや斑点、においの原因となり、せっかく集めた紙全体の価値を下げてしまうことがあります。少量でも影響が出る場合があるため、「迷ったら混ぜない」を基本にしておくと安心です。
家庭でできる分別のコツ
毎日のことだからこそ、無理なく続けられる仕組みづくりが大切です。次のような工夫で、紙の分別はぐっとラクになります。
- 種類ごとに置き場所(紙袋や箱)を分けておく
- 雑がみ専用の紙袋を一つ用意しておく
- テープや窓フィルムは気づいたときに取り除く
- 濡らさないよう、室内の乾いた場所で保管する
- たまったら、まとめて縛って出す
こうした仕組みができていれば、忙しい日でも「とりあえずこの袋へ」と迷わず分けられます。家族で置き場所を共有しておくと、分別が特定の人の負担になりにくく、長続きしやすくなります。
まとまった量を一度に手放したいときは、お車のまま来場できるリサイクルステーションへのお持ち込みも便利です。 東海リサイクルステーション(沼津市小諏訪49)でも、紙類をお持ち込みいただけます。
※受け入れの可否・受付時間・料金の詳細は、事前にお電話(055-925-5553)でご確認ください。本ページはデモのため、具体的な条件の記載は行っておりません。
まとめ
紙類は、性質の近いものどうしに分けておくだけで、リサイクルの質が高まります。ポイントを振り返りましょう。
- 新聞・雑誌・段ボール・紙パック・雑がみに分ける
- 雑がみは紙袋にまとめておくと出しやすい
- 感熱紙や汚れた紙などの禁忌品は混ぜない
- 濡らさず、乾いた状態で保管する
分別に慣れてきたら、まとまった資源をお車で運べるステーションの活用もご検討ください。はじめての方ははじめてガイドもご参考になります。